和歌山ミュージアムコレクション WAKAYAMA MUSEUMS COLLECTION
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博物館実習生によるスポット展示「絵図で巡ろう! 和歌浦-観光地としての発展-」開催中!

和歌山県立博物館では例年、博物館実習の一環として、学芸員の業務と博物館運営の実態など、実務を体験する館園実習の受け入れを行っています。
今年度は、3名の実習希望者があり、8月1日(火)から6日(日)までの日程で実施しました。
実習では、博物館や文化財にまつわる講義に加えて、資料の取り扱いや写真の撮影についての実習、イベント「ホンモノの文化財をさわってみよう!」の準備・来館者対応など、さまざまな学芸員のしごとを体験していただきました。

実習を締めくくる最終課題としたのが、実習生自身で企画・展示するスポット展です。
館蔵品のなかからテーマを設定し、展示資料の選定、調査・撮影、解説文の作成、展示作業に至るまでの一連の作業を実習生たち自身が行いました。

 

展示パネルの制作から設置まで、実習生自身で行います。

 

「絵図で巡ろう! 和歌浦-観光地としての発展-」と銘打った今回の展示では、幕末~明治期の和歌浦の風景を描いた館蔵品を中心に、
和歌山県民には馴染み深い観光地・和歌浦の歴史や魅力を再発見できるような展示を企画してくれました。

展示は10月1日(日)まで、当館2階の文化財情報コーナーにて開催中です。
どなたでも無料にてご覧いただけます(ただし、1階展示室にて開催中の企画展・常設展への入場については、別途入館の手続きが必要です)。
短い期間の実習のなかでの展示であり、荒削りな点はいなめませんが、実習の成果としての展示を是非ご覧ください。

 

本展示を担当した博物館実習生の小谷紫音さん(奈良女子大学文学部4年)、舟瀬葵さん (和歌山大学観光学部4年)、角谷亜門さん(京都芸術大学芸術学部4年)。

 

展示ケースには、幕末~明治期の和歌浦の風景をえがいた作品が並びます。 (右)団扇 岩瀬広隆原画 (奥)紀州和歌之浦図 岩瀬広隆原画 (左)紀伊国和歌浦図

 

 

古代から現代に至るまでの和歌浦の歴史を調べ、紹介してくれました。

 

【展示資料】
団扇 岩瀬広隆原画            3面
紀州和歌之浦図 岩瀬広隆原画    1面
紀伊国和歌浦図           1冊
いずれも和歌山県立博物館蔵、計3件5点

【会期】      令和5年(2023)8月8日(火)~10月1日(日)
【会場】      和歌山県立博物館 2階文化財情報コーナー
【開館時間】 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【入館料】     スポット展示は無料(開催中の常設展・企画展は別途入館の手続きが必要)
【休館日】  毎週月曜日、ただし9月18日(月・祝)は開館し、翌19日(火)は休館
【担 当】 博物館実習生 小谷紫音(奈良女子大学文学部4年)、舟瀬葵 (和歌山大学観光学部4年)、角谷亜門(京都芸術大学芸術学部4年)、当館学芸員 前田正明