和歌山ミュージアムコレクション WAKAYAMA MUSEUMS COLLECTION
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黒漆縫延紫糸素懸威二枚胴具足 くろうるしぬいのべむらさきいとすがけおどしにまいどうぐそく

収蔵品情報

年代 江戸
収蔵館 和歌山県立博物館
解説  江戸時代後期以降近年に至るまで、和歌山城下豊原丁(和歌山市吹上四丁目)に屋敷を構えていた、紀伊藩士・小林甚兵衛家(御広敷書役格、40〜60石)に伝来した当世具足。二枚胴は、黒漆塗の伊予札を縫延して、紫糸で素懸威とし、7間5段の草摺は胴に直付けされて威下げる。背には、黒漆塗・真鍮口金の受筒を付ける。鎖籠手の座盤は皺瓢で、手甲には桜花文があしらわれる。佩楯は、小篠に筏金を散らした越中佩楯である。臑当は、立挙のある5本篠臑当で、革の鉸具摺が付けられている。兜は、黒漆塗日根野形で、額の日輪を金泥であらわす。朱の緒および紫糸威𩊱・当世形眉庇が付けられ、頭上に木製金泥利剣立物が立つ。面頰は目の下頰で、糟毛の植髭があり、顎下に紫糸素懸威の垂を下げる。各具を収納するための浅葱色の包裂が付属し、黒漆塗鎧櫃2合に分けて収納されるようになっており、それぞれ小林家の方喰紋が金押された革覆を被せる。ほかに、黒地に朱日輪をあらわした朱漆塗軍扇・黒漆塗陣笠も付属する。

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