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山水幷詩書貼交帖 さんすいならびにししょはりまぜじょう
伝・野呂介石(菊池五山・大田錦城・中島棕隠・菅茶山賛)
収蔵品情報
年代 | 江戸 |
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材質・技法 | 絹本墨画・淡彩・著色 |
収蔵館 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 紀州三大文人画家の一人・野呂介石(1747~1828)筆と伝わる絵画と、江戸後期を代表する漢詩人らによる賛詩が書き込まれた12面からなる折帖である。8面には1面につき1葉、4面には1面につき2葉、合計16葉の絹地の裂が貼られている。画面は金泥の重界で縁取られ、うち9葉には介石の山水図が、残り7葉には諸家の漢詩があらわされている。山水図の作者は野呂介石とされ、簡略な筆致や色遣い、枠線を設ける形式などは介石筆「泉石嘯傲図帖」(個人蔵)などを想起させる。漢詩の筆者には、菊池五山(1769~1849)、大田錦城(1765~1825)、中島棕隠(1779~1849)、菅茶山(1748~1827)といった江戸後期を代表する漢詩人が名を連ねている。文人画家として著名であった介石の作品を中心として、江戸時代後期に隆盛した漢詩で演出した作品であるが、介石の作品も含めて筆者については検討を要する。 |