和歌山ミュージアムコレクション WAKAYAMA MUSEUMS COLLECTION
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古銭(歓喜寺裏山付近墓地出土) こせん(かんきじうらやまふきんぼちしゅつど)

収蔵品情報

年代 平安~大正
材質・技法 銅造
収蔵館 和歌山県立博物館
解説  和歌山市禰宜の歓喜寺の裏山付近の墓地から出土したとされる古銭である。歓喜寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で、熊野参詣道が紀の川を渡って山東方面へと向かう矢田峠の麓に位置する。もとの寺号を薬徳寺と称した。  出土した古銭は、日本の貨幣のほか、中国の貨幣などもあり、時代も1点のみ例外的に古いものが含まれるが、多くが日本の江戸時代以降の貨幣である。寛永通宝17点(径2.2~2.8㎝、1636~)、乾隆通宝7点(径2.1~2.4㎝、1736~)、元豊通宝1点(径2.4㎝、1078~)、嘉慶通宝1点(径2.2㎝、1796~)、一銭貨幣4点、外国銭1点、不明3点となっている。歓喜寺裏山の高積神社(上の宮)本殿近くでは、昭和3年(1928)に古銭約1万枚(宋銭・明銭)が発掘されたという(「高積山ノ古銭発掘地」『和歌山県史蹟名勝天然記念物調査報告書』第八輯)。位置は若干異なるうえ、年代も異なるため即座に結びつけることはできないが、歓喜寺・高積神社周辺の山(和佐山・高積山)には古銭が大量に埋められていたようである。

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