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柿園詠草 しえんえいそう
加納諸平
収蔵品情報
年代 | 江戸 |
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材質・技法 | 版本 |
収蔵館 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 本品は、幕末に和歌山で活躍した国学者・加納諸平(1806~57)の和歌集である。奥には刊記として、「柿園社中蔵板 若山書林坂本屋大二郎」とある。幕末の紀州藩における文芸活動を示す資料として貴重である。書名の柿園とは、諸平の号である。諸平は、本居宣長の門人の子として遠江に生まれ、のちに宣長の養子として跡を継いだ本居大平の門弟となった。『紀伊続風土記』や『紀伊名所図会』の編纂にも関わり、安政3年(1856)には国学所の総裁に任ぜられた。諸平は和歌にすぐれ、自ら「天保調」と称し、本品を含む数種の和歌集を編んでいる。 |