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雲龍図・東坡乗驢図 うんりゅうず とうばじょうろず
狩野興甫
収蔵品情報
年代 | 江戸 |
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材質・技法 | 絹本墨画・紙本墨画 |
収蔵館 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 前者は、雲の中から頭部をあらわした龍を描いた作例で、大半を墨で描くが、口や耳などには一部に代赭を施しているのも確認できる。右下に「興甫筆」の署名と「狩野」の朱文方形内円印が捺される。全体に筆致は簡素であるが的確で、狩野派らしい堅実な表現となっている。後者は、驢馬に乗った蘇東坡を描いたもので、驢馬の背で後ろを振り返りながら滝を見上げているようである。簡略な筆致であるが、驢馬の体の立体的な描写や人物の衣文線の複雑な前後関係には、筆者の高い技量が感じられる。画面右端に書かれているのは、上島鬼貫(1661~1738)の句である。左下に「興甫筆」の署名と「狩野」の朱文方形内円印がある。 |