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和歌山御城下絵図 わかやまごじょうかえず
収蔵品情報
年代 | 江戸 |
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材質・技法 | 紙本著色 |
収蔵館 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 和歌山城下とその周辺を描いた絵図で、全体的に文字情報は少なく、強いていえば北側に多く記され、武家屋敷名・通り名・町名などの記載は、特定の場所に偏る。道路が黄色、水系が水色、山野が緑色、橋梁が朱色に着彩されるが、武家町や町人町、寺院などには彩色はみられない。反面、郊外の田地や樹木が写実的に描かれている。こうした点から、作成途中の下図か、何らかの目的をもって原図から一部の情報のみを抽出した写図ではないかと推定される。家老の呼称や「渡辺若狭」の記述、吹上新武家屋敷地の描写などから、景観年代は寛文10年(1670)ごろから貞享2年(1685)までの間と推測される。この時期の絵図は数少なく、貴重である。 |