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山水図 さんすいず
野呂介于
収蔵品情報
年代 | 江戸 |
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材質・技法 | 紙本墨画淡彩 |
収蔵館 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 野呂介石(1747~1828)の甥で、寛政6年(1794)に介石の養子となった野呂介于(1777~1855)の数少ない作品。款記により、嘉永4年(1851)8月、75歳の作であることが分かる。山の左右から流れ来て画面中央で合流した水流は、右下の近景へと注ぐ。近景には橋が架かり、その上を高士が渡り、行く手にある家屋では人物が待つ。中景の水面に浮かぶ小舟では漁夫が釣りをしており、その水辺や遠景の中腹にも家並みや四阿が建つ。主山の左では滝が落ち、遠景には藍色の山々が連なっている。彩色は全体に控えめで、淡墨をかなり面的に用いているものの、家屋や人物、樹葉などに施された藍や代赭のわずかな淡彩は効果的である。 |