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墨竹図巻 ぼくちくずかん
野呂介石
収蔵品情報
年代 | 江戸 |
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材質・技法 | 紙本墨画 |
収蔵館 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 墨で竹や石を描いた横長の巻子で、2巻からなる。うち1巻は、文化10年(1813)、67歳の野呂介石(1747~1828)が、門人の阪上淇澳(生没年未詳)のために描いた作品であることがわかる。淡墨や中墨を主体とした素早く軽妙な筆致によって、竹と石を鮮やかに描き出したもので、画中の余白部分には竹にまつわる題詩を書き入れる。もう1巻は、同じく淡墨や中墨を主体とした筆致で、岩場や渓流の岸辺に生える竹を描いたものであるが、画中に題詩や款記などの文字情報が全く記されておらず、介石から画巻を贈られた淇澳が、自らの学画の成果を示すために描き、贈られた手本の巻と合わせて2巻にした可能性がある。 |