和歌山ミュージアムコレクション WAKAYAMA MUSEUMS COLLECTION
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五律詩書(呉仲圭詩) ごりつししょ(ごちゅうけいし)

野呂介石

収蔵品情報

年代 江戸
材質・技法 絹本墨書
収蔵館 和歌山県立博物館
解説  紀州三大文人画家の一人・野呂介石(1747~1824)が、中国・元末の文人画家である呉仲圭(呉鎮、1280~1354)の五言律詩「秋嶺帰雲」(「峯色秋還好雲容晩更親瀑泉落/霄漢霜樹接居隣静處耽/奇尚消閒覓舊因悠々橋畔路/終日少風塵」)を、4行にわたり細手の行草であらわしたものである。その書風は、まとまりはあるが、抑揚には欠ける。  呉仲圭(呉鎮、1280~1354)は、号を梅花道人とも称し、漢詩や書にも通じ、中国・元末の四大文人画家の一人で、元の山水画様式を確立したとされる。池大雅など日本の文人画家にも大きな影響を与え、野呂介石も呉鎮の詩をもとに山水図を描いたり、呉鎮の画風に倣って絵を描いたりしている。  款印は、「第五隆印」(朱文方印)と「班石隠者」(白文方印)の2つであるが(いずれも2.6㎝四方)、印付きはあまりよくない。介石初期の作品とされる「班石隠者」印がみられるが、書風や落款など、今後の検討が必要である。

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