観心十界曼荼羅図

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観心十界曼荼羅図かんしんじっかいまんだらず

年代	現代
材質・技法	コロタイプ
収蔵館	和歌山県立博物館
解説	原品は、那智参詣曼荼羅とともに、一具で正覚寺（新宮市）に伝来した熊野観心十界図である。画面上部に、人が生まれてから死ぬまでの道のりを、四季の自然の移り変わりとともに示した「老いの坂」、阿弥陀来迎図、円相内の「心」字、施餓鬼供養を描き、画面下部にはさまざまな地獄の情景と、地蔵菩薩による救済を描く。十界とは、四聖（声聞・縁覚・菩薩・仏）と六道（地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天）を併せた人間の心の境地のこと。